新宿区の夜間診療のクリニック。院長の清水です。

開院のご挨拶

皆さんはじめまして。

ライトメンタルクリニック院長、清水聖童と申します。

この場を借りて、自己紹介ができれば嬉しいです。

私はこれまで、総合病院精神科、ナショナルセンター、精神科単科病院、そしてクリニックと、

様々な場面で精神医療に携わって参りました。

大きな施設で勤務していた時は、

動けない、食べられない、自分や人を傷つける危険があるなど、

本人、あるいはその家族が強く医療を必要としており、

私たちはそれに応えるだけで良かったのです。

 

しかし、診療所などの小さなクリニックで勤務をした時、

新しい事実に気づかされました。

それは、

①患者さんが受診に行き着くまでには、様々な抵抗があること

②受診して医師から精神疾患である事を告げられても、理解が得られない事も多いこと

などがありました。

 

まず①について。

「色々と辛いけど、誰でも経験する事だから、我慢しよう」

「色々困りごとが出ているが、これは病院で診てもらうに値する症状なのか?」

「精神科なんて、受診してもどうせ薬を出されるだけだ」

と、色々な考えで受診を見送っていた方が、

症状に耐えられなくなって、受診に至るという例を多く経験致しました。

 

体の症状であれば、少しでも気になる事があれば

心配で受診する方がいるのに、不思議と精神科では我慢に我慢を重ねた方が受診する場合が多いのです。

 

次は、②について。

身体疾患であれば、客観的な検査によって異常が可視化されますが、

精神疾患では十分満足のいく精度の検査は存在しません(ようやく客観的な検査ができると期待された光トポグラフィー検査の精度も60〜80%の診断一致率)。

経過と症状から診断を下す精神科という学問そのものが、他科と比較して胡散臭く見えるということも関係しているのかもしれません。

しかしそれ以上に、

「自分のことは自分が一番よくわかっている」のです。

客観的に精神疾患に該当すると指摘されても、どこかで

「そんなはずない」「これは良くあることで、勝手に良くなるはずだ」

と、人は考えがちです。

そもそも、精神疾患の多くは、

人間の判断をつかさどる脳の異常が指摘されています。

どう考えても治療したほうが後々得になる事が頭の上では分かっていても、

判断力が鈍っているため、

「自分は精神疾患じゃない」「勝手に治る」という

自分の考えを優先してしまうのです。

それでは、治療につながらないのもある意味自然かも知れません。

そして、そうして症状が改善しない方がどうしようもなくなって、

基幹病院に入院する羽目になるのです。

 

私は、そうなる前に少しでも多くの方を、

クリニックの段階で食い止めたいと思っています。

そして、そのような役割を担う病院になるため、

より一層努力したいと思います。

 

開院までのスケジュール

クリニックの物件は既に押さえておりますが、

まだ内装工事が完了していません。

目安としては、9月中旬に内装工事を終え、

10月中旬には人材採用完了、研修を行って

早ければ11月には開院させたいなと考えております。

そういうわけで、現在スタッフを絶賛募集中です笑

患者さんのニーズに合わせてどんどんクリニックを進化させていきたいと

考えておりますので、是非、気兼ねなくご意見をいただけますと嬉しいです。

これから、当院を何卒宜しくお願い致します。

 

精神 清水拝

2020.9.1 更新

 

 

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